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2015年10月22日(木) わが子を英語ができるよに育てるには
あるウェブサイトで興味深い記事を見つけました。 その記事を書いたのはテレビでも皆さんご存知かと思いますが、東進予備校の人気英語講師でもあり、通訳でもある安河内哲也さんです。
「わが子を英語ができるように育てるには--日本で学んで達人になる少数派の秘密」という見出し
ですが、当スクールのコンセプトと大変似ているところがあり共感できる内容だったため、
以下抜粋させていただきます。
どの言語でも、言語の形はすでに「文法」や「発音記号」などを通じて体系化されているわけですから、第二言語の場合は、修得期間を短縮するためにこれらのルールを先に強制注入します。
つまり、子供が何年もかけて発見するルールを先に入れてしまうわけです。 しかし、ルールを入れただけでは、全く自動化されていない状態ですから、これを反復練習によって反射神経にかえなければなりません。 日本の英語教育では、この反復練習の部分が大きくかけていることが多いのです。
たしかに文法を学ぶことは必要ではありますが、その文法自体を分析することに終始するあまりに
「使う」という視点が欠如してしまっているわけです。 特に予備校や塾の教育にこの傾向が強いように思います。
★英語をマスターするカギは「自動化訓練」だ
ここまでの話をまとめると、第一言語の修得は、「試行錯誤という訓練の繰り返しにより、ルールの修得と自動化を時間をかけて併行させる」、第二言語の場合には「ルールを先に注入して、それを訓練により自動化することによって効率よく学ぶ」ということになります。
もっとわかりやすく説明すると、第二言語の習得はピアノなどの楽器を演奏の修得によく似ています。指に、普段の生活では全くなじみのない、不自然な動きをさせるのは、外国語学習にそっくりです。 さて、演奏を修得するためには、譜面を理解したり暗記したりしなければなりませんが、譜面の分析や暗記をひたすら続けて理解でき、暗記した楽譜の量を増やしていっても、ピアノ自体は弾けるようになりません。
文法や構文、発音のルールもこれと同じで、難しいものを理解し暗記したからと言って、英語ができるようにならないわけです。
それではルールを学習した後に何をやれば「自動化された反射神経」を獲得することができるのか。。。? ズバリ、それは「音」を使った「反復練習」です。
簡単な原理です。 楽譜をひとつ学んだら、練習で弾けるようにし、弾けるようになってから、次の楽譜に進んでゆく。 そうやって、弾ける曲の数を増やしてゆくということが重要なわけです。
英語の教師は、体育や音楽の先生方を同じで、コーチングに徹するのがよいと思っています。
必要なルールをさくっと教えて、後はネイティブスピーカーの音声を使ったツールなどを使って、生徒にどんどん練習させるようにすれば、学んだことをしっかり「自動化」することができます。
教師は、最低限のルールの解説をすればよいだけです。